授業風景
観光資源実習(若杉高原おおやキャンプ場編)を紹介します
観光資源実習では、実習をもとに但馬地域の観光資源の魅力について具体的に述べることができること、実習先の海や山の自然環境に関する知識を身に付けると同時にそれらを活かした観光振興について考えることができるようになることを目的としています。
以前ご紹介した、山コースのアップかんなべキャンプ場に続き、若杉高原おおやキャンプ場での観光資源実習の様子をご紹介します。
養父市に位置する「若杉高原おおやキャンプ場」は、関西からとにかく近い!夏も冬も楽しめるゲレンデや、豊かな自然を楽しめるキャンプ場で、手ぶらキャンプも可能。グランピングテントにトレーラーハウスからログハウスまで多様な宿泊スタイルで楽しめる、本格的なキャンプ場です。
兵庫県の北西に位置するこのキャンプ場は、京都・大阪・神戸からそれぞれ約150km、車で2~3時間で到着する便利な場所にあります。周りを山に囲まれており、キャンプをするのにふさわしく、最高のロケーションなのですが、環境省が実施する「全国星空継続観察(平成16年度)」において、「星がきれいに見えるまち全国1位」となったこともあるほど、若杉高原おおやキャンプ場の最大の特徴はなんといっても星空なのです。
更には、夏も冬もスキーが楽しめ、ウォータージャンプやそり遊び、トランポリン等々キャンプ場でありながら、豊富なアクティビティが気軽に楽しめるのも大きな魅力。絶景区画サイトを筆頭に、予約が取れないキャンプ場としても近年有名になりつつあります。
5日間のプログラムの初日は、関連する周辺施設の見学からスタートしました。先ずは「あゆ公園」から。養殖されている鮎を管理施設に放し、つかみ取りに挑戦しました。その後は施設の方に指導して頂きながら、鮎の塩焼きを堪能。あまりの美味しさに骨以外何も残さなかった学生もいたほどです。
次は、ペンション翡翠の見学を経て天滝公園キャンプ場へ。ソロサイトや大人のためのキャンプ場として、森の静寂を楽しむというコンセプトは、他の実習先では見られない取り組みでした。ロケーションが変わると、見える景色も雰囲気も大きく変わります。その土地の特性を生かしたペンションとキャンプ場を見学して、宿泊ニーズに細かく対応する施設について学ばせて頂きました。
【ペンション翡翠】
【天滝公園キャンプ場】
そして、実習先でもあるくるみの里キャンプ場の見学です。くるみの里キャンプ場は、宍粟(しそう)市に位置しておりキャンプ場横には揖保川水系の引原川が流れています。コテージ6棟、林間サイト10区画、フリーサイト、体育館、グランド等があります。自然豊かな環境にも恵まれ、MTB(マウンテンバイク)、ヨガ、トランポリン、ハイキング、登山、あまご掴み、川遊び、渓流釣り、カヌー、カヤック、沢登り、シャワークライミングなどが楽しめます。
【くるみの里キャンプ場】
初日の最後に、若杉高原おおやキャンプ場に到着。主な実習先なので、丁寧に下見を行い士気を高めることにしました。
【若杉高原おおやキャンプ場】
2日目から4日目までは、3つのチームに分かれて、それぞれが①若杉高原おおやキャンプ場のキャンプ研究班、②若杉高原おおやキャンプ場ジュース販売班、③くるみの里キャンプ場班で実習を行います。今回の課題は、「若杉高原おおやキャンプ場とくるみの里キャンプ場では、どのようにすれば利用客のリピート率の向上が図れるか」でしたので、積極的に視察を行い、利用者へのインタビューも数多く行いました。そして、実際に自分たちで企画し、仕入れを行い、価格設定や販売管理も行いながら商品販売を行うこととしました。学生が企画したのが「トリコローレ」という名前の、オレンジジュース+ぶどうジュース+レモンリキッド+生のオレンジ果実付きで200円という芸術文化観光専門職大学オリジナルドリンク。試行錯誤の結果、利益を出すことに成功しましたが、それと同時に商品販売の厳しさも学びました。
【ドリンク販売の様子】
毎日、しめくくりとして、グループディスカッションと日報の作成並びに提出を行います。これを疎かにすると、最終日のプレゼンテーションがうまくいかないので、学生も真剣そのもの。
【ディスカッション・日報の作成の様子】
くるみの里キャンプ場では、宍粟市の観光協会の方にも協力して頂き、周辺の観光施設についても学ばせて頂きました。
【宍粟市周辺についてのレクチャー】
そして、最終日には受け入れ先企業へのプレゼンテーション。学生たちもさすがに緊張の面持ちでした。今夏はお盆前後に前線の影響により、若杉高原おおやキャンプ場等での実習においては、連日雨天が続きましたが、学生たちは常に前向きに学習を続けており、その結果、素敵なプレゼンテーションが披露出来ました。
【最終日のプレゼンの様子】