芸術文化観光専門職大学

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授業風景

「コーチング論」の授業紹介をします。

本日ご紹介するのは「コーチング論」の講義です。

本講義では対人コミュニケーションの基本となる「聴く力」「質問力」「伝える力」を高めることを目的としています。コーチングのスキルをベースに、ファシリテーションスキルや交渉のスキルを交え、様々な場面におけるコミュニケーションの質を高めるための学修と実践を行います。

(株) 神戸市民大学講座から岩田和美先生に講師として来ていただいています。

コーチングとは、相手のやる気と行動を引き出し、目標達成に向かうためのコミュニケーション方法です。この日の講義では、目標達成をサポートする際に必要な3つのスキルを実践しながら学びました。

①意識と無意識の方向を一致させる

「○○を成功させたい!」と意識していたとしても、無意識に「大丈夫かなぁ」と不安に思っていると、目標達成が実現しにくくなってしまいます。どうすれば意識と無意識の方向を一致させることができるのでしょうか。

1つは、アズ・イフ・フレームで考えるという方法です。アズ・イフ・フレームとは、「もしできたとしたら?」というフレームのことです。想像で成功体験を積むと、目標が叶って当たり前と思えるようになり、実際に目標が達成しやすくなるそうです。

もう1つは、メタアウトカムを設定するという方法です。メタアウトカムとは「目標の先」という意味で、目標達成後をありありとイメージすることで相対的に目標そのものに対するハードルが下がるという方法です。例えば、面接で落ち着いて話ができることを目標に掲げた時、「入社後は英語を生かして外国人とも自信を持って会話をしている」状態をメタアウトカムと設定します。すると、面接はあくまで通過点となり実現可能、できて当然と感じられ、実現しやすくなります。

このように理論を学んだところで、アズ・イフ・フレームを体感するペアワークを行いました。

まず、「なりたい状態」を思い浮かべその時の自分になりきります。コーチ役は「目標を達成した時の自分のまわりには何があるのか?」「誰といるのか?」「どんな気持ちか?」など具体的な質問をして、相手が臨場感をもって体感できるような言葉かけをします。

はじめは難しいと感じていた学生もいましたが、サークル活動や生活面など、未来の自分を前向きに自由に想像し、盛り上がっていました。

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②目標に向かう姿勢を尊重する 

人は目標に向かう時、目標があるとやる気が出る「ビジョン型」と、自分の価値観やこだわりを大切にしたい「価値観型」に分かれるそうです。チェックシートをもとに、「ビジョン型」「価値観型」どちらの傾向があるか当てはめてみました。ビジョン型と答えた学生は数名で、多くは価値観型という結果になりました。日本人にはビジョン型よりも、価値観型が多いそうです。

③状況に合う行動の選択をサポートする

新たな挑戦を試みようとすると、恐怖心が起こるように脳が信号を送るそうです。よって、多くの場合、恐怖心を感じないように小さな一歩を積み重ねるほうが確実といえます。しかし、人によってはいきなり大きな一歩を踏み出すことが適している場合もあります。相手の個性に合わせてコーチングすることが重要だと教員から解説がありました。

コーチングは相手の目標を達成させることが大きな目的ではありますが、日常生活や自分自身の目標達成に役立つ知識やスキルを学ぶこともできます。本講義を受講している3年生(1期生)のなかには、就職活動を意識し始めたり、サークル活動をまとめるポジションにいる人も多く、教員に積極的に質問する姿が見られました。学生は学んだことを実生活で生かそうと意識しながら講義を受けているようでした。

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