芸術文化観光専門職大学

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授業風景

「劇場プロデュース実習1(YBファブ)」の様子を紹介します

この科目では、舞台設備のある文化施設で実際に働き、現場の経験を積むことにより、劇場運営に関わる基礎的な職業能力の修得を目的としています。

劇場現場での実務体験を通じて、劇場の仕組みを理解し、企画制作、広報・宣伝、地域との関わりなど、劇場・音楽堂等のソフト運営における基礎となる要素を体得し、地域における劇場の役割について理解を深めていきます。

今回は養父市にある、「やぶ市民交流広場 (YBファブ)」での実習の様子をお届けします。(HP→https://www.city.yabu.hyogo.jp/bunka/)

YBファブは、全ての人が利用しやすいようユニバーサルデザインに配慮し、ホール・公民館・図書館・公園の4つの機能を有した複合施設であり、大・中・小の各会議室・調理室・音楽スタジオ・リハーサル室・和室などを備えています。

展示室では、『浮世絵に描かれた養蚕展』が2023/2/21~2023/3/12まで開催されており、この準備に、学生も携わらせていただきました。

YBファブはグンゼ工場の跡地にできたという縁により、今回、グンゼ株式会社が所蔵する「養蚕」に関する浮世絵を展示するに至りました。

実習では、その浮世絵を借りるため京都府綾部市のグンゼ株式会社まで行き、検品を見学させていただきました。また、同時開催している『グンゼ八鹿工場からYBファブへ』のパネル展示では、学生に多くの作業を任せていただきました。

コンサートの前日準備も見学させていただきました。

ホールは、プロセニアムステージという舞台形式です。

プロセニアムとはプロセニアム・アーチのことで、額縁舞台の事を指します。舞台と客席の境目がアーチ状の構造物や幕で区切られているもののことです。

YBファブのホールは音響性能に優れており、世界的な指揮者の佐渡裕さんをはじめ、多くの出演者の方にも高く評価されているそうです。

その音響のために行っている作業と、照明の調整等も見学し、勉強させていただきました。

また、コンサート当日の役割を与えていただき、その練習もしていました。学生は緊張しながらも、コンサートを楽しみにしていました。

10日間の実習ではYBファブの業務を中心にしながら、養父市長の講義・豊岡演劇祭やチラシ作成の打合せ・公民館(図書館)業務・小学校での芸術鑑賞授業等さまざまな体験や見学をさせていただきました。学生は、イベントごとの広報活動の難しさや、その土地ならではの良さを感じながら学んでいると話していました。

実習最終日には劇場施設長等との意見交換会があるため、劇場制作業務への理解を深めながら準備を進めていました。

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