授業風景
集中講義「演劇史」の授業風景
本日紹介するのは集中講義『演劇史』です。今回は、外部講師として学習院女子大学副学長兼教授・内野儀さんに3日間講義をしていただきました。
この講義では、人々が集まり、そこで何かが行われる場所・空間を広い意味での劇場と捉え、西洋と日本における劇場の歴史を学ぶことで、日本と世界の演劇史への視座を獲得し、劇場が現在、果たしうる役割を考え、説明できるようになることを目的としています。
今回は、前日学んだ西洋の劇場の歴史と比較しながら、日本の劇場空間について学んでいきました。
日本の劇場空間の源流は「祭り」です。初めて祭りが行われるようになった時は、寺社などはなく、天空や厳しい岸壁に神は有り、人々の求めに応じて神を迎え・送るために祭りが行われるようになったと考えられえています。
その神を迎え・送る祭りが、徐々に人間が楽しむための舞台に変わっていきます。例えば、「田植え神事→田楽→風流踊り」のように。
このように、舞台の興りと劇場空間の起源について学びながら、それが時代と共にどう変化していくのかも修得します。
これらは、日本の伝統芸能として外すことのできない能や歌舞伎へ繋がっていきます。劇場空間の構造や座席配置等を西洋で学修したことと比較したり、映像作品を観ながら、劇場空間の特徴を捉えていきました。