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授業風景

「マネジメント入門」の授業風景

本日ご紹介する講義は『マネジメント入門』です。

この講義では、ドラッカーの体系に従って内容を構成しており、「組織がどのような目的で形成され、どのようにして存続してゆくのかを理解すること」を目的としています。

この日の講義では、組織が存続するために欠かせない思考の一つである「論理思考」を、三つのグループワークを通して構造的に学修しました。

一つ目のワークでは、導入として「話がまとまらないのはなぜか」を考えます。

「〇〇商事で、あるアフリカの国に信号機を作る案が出た。B国出身の人たちは反対し、A国出身の人たちは賛成している。議論しても、一向に話がまとまらない。それはなぜか」という例を提示され、話がまとまらない理由をグループごとに複数考え、A国とB国出身者の前提の違いを認識しました。当たり前すぎる自分の前提をチェックすることの重要性も再確認しました。

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二つ目のワークでは、一つ目のワークを踏まえたうえで「論点とはなにか」を考えます。「陸上の〇〇選手は東京オリンピックで活躍する」という一文を、『論点』と『意見』に分けるワークをし、議論しました。例えば、「陸上の○○選手が活躍するのか?」が『論点』、その論点に対して「(他の選手ではなく)○○選手が活躍する」は『意見』、さらに「東京オリンピックで活躍するのか?」が『論点』、「(他のオリンピックではなく)東京オリンピックで活躍する」は『意見』というように分けていきます。

論点が分かると課題の見直しにつながり、発展させていけば業績の振るわない企業の『問い』『課題』を見直すことに役立てることもできます。

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三つ目のワークは、さらに長い話し言葉の例文を、二つ目と同様に「どういう論点について話していて」「どのような意見か」に分け、議論し、表にまとめます。構造化することで、会話の中で、その人が主張したいことを素早く理解する練習になります。また、自分が何を主張したいのかを考え、的確に伝える練習にもなります。

このプロセスを経て、まとまらない主張の応酬ではなく、建設的な意見交換ができるよう、普段から意識することが重要であると学修しました。

最後に、教員よりこんな話もありました。

「論理思考を分析し、構造化するプロセスを実践した。けれど、『あの人の言うことは正論だけど、なぜか気に食わないんだよね』という場面が往々にしてある。これは、人間は感情の生き物だから。表情は伝播し、相手の感じがよかったら、自分も感じよく接することができる。論理思考も、態度も、コミュニケーションも大切だということを忘れずに」

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