アートマネジメント
井原 麗奈
IHARA RENA
講師
文化政策概論(1年選択必修)
劇場プロデュース実習(2・3年)
文化政策実習(3年)
経歴・資格
アートコーディネーター(京都芸術センター)
アートマネージャー(神戸市室内管弦楽団)
地域連携研究員(神戸大学大学院国際文化学研究科)
博士研究員(神戸女学院大学大学院文学研究科)
准教授(静岡大学地域創造学環)
学生へのメッセージ
“Can you manage?”
海外で大きな荷物と共に移動中、このように声をかけられて、私は「マネジメント」という言葉に「経営」だけではなく「なんとかする」という意味もあるのだと知りました。
「芸術でなんとかする」「芸術をなんとかする」。
ここではその手法と作法を学びます。地域や個人が抱える問題は大小さまざまに存在しますが、芸術を介したコミュニケーションを促進させることによって、解決・改善していくことが可能です。それはいま在る仕組みや人と人とのつながりを丁寧に再編するという「ちょっとした工夫」によって実現します。
学生の皆さんには、豊かな発想と信念を持って地域で活躍するアーティストやアートマネージャーになるために、在学中に次の3つの素養を磨いて欲しいと思います。
①自分とは違う「他者の声に耳をすませるという作法」、②身の回りにある潜在的なモノの価値や人の魅力を見出す「審美眼」、③真の芸術の持つ影響力を「信じる力」です。
美術、工芸、演劇、音楽、舞踊、文芸、伝統芸能等、貪欲に鑑賞体験を積み重ねて下さい。
この体験と深い思考、活発な議論から専門的な職業人として必要な信念を育みましょう。
研究テーマ
文化施設、文化財調査:戦前に設置された公会堂の研究 等
主な業績・受賞歴など
<論文>「植民地期朝鮮の公会堂に対する支配権力の認識について−都市における設置状況と運営主体を中心に−」H25年2月/日本文化政策学会学会誌『文化政策研究』第6号
<論文>「大阪市中央公会堂貴賓室(特別室)」の天井画・壁画の公共性に関する考察」H26年12月日本アートマネジメント学会学会誌『アートマネジメント研究』第15号
<論文>「公会堂と「社交」-戦前期における利用者の社会階層を視点として-」H27年12月/日本アートマネジメント学会学会誌『アートマネジメント研究』 第16号
<事例報告>「台湾における近代文化の保存と継承-公会堂を中心としたフィールドワークに基づいて」平成29年5月/日本文化政策学会学会誌『文化政策研究』第10号/共著
<事例報告>「日本期の南サハリンの公会堂に関する調査」R2年3月『静岡大学 地域創造教育研究』創刊号
<研究>科学研究費助成事業 若手研究(B) 代表「植民地期朝鮮の公会堂における近代的催事の市民の享受の実態について」 (H27年4月~R5年3月/課題番号:17K13368) ほか
学外組織と連携したアーツマネジメント
ピアノ四重奏団アンサンブル・ラロのコンサートツアーのオーガナイズ、海外の演奏家のマネジメント
社会的貢献・活動など
令和3年度東京都江戸東京博物館外5施設指定管理者の管理運営業務に係る評価(東京都生活文化局)
但馬の好きなところ・おすすめスポット
近畿最古の芝居小屋・永楽館(出石)の奈落/コウノトリ但馬空港に野外展示されている国産旅客機「YS-11」