舞台芸術
木田 真理子
KIDA MARIKO
准教授
経歴・資格
スウェーデン王立歌劇場(プリンシパルダンサー)
ヨーテボリオペラ・ダンスカンパニー
ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団(ゲスト)など
学生へのメッセージ
主にダンス実践系の授業を担当しています。
「人間とは何か?」という問いを身体やダンスを通して考えていく授業内容となっています。問いが大きい分、学生の皆さんの興味関心と接続できるのではないかと思います。
目下のところ、空間やモノを含めた他者と身体の相互作用から生じる身体変容や感情の変化について研究しています。主に舞台作品の創作過程、本番で起こる変化を分析しています。
舞台を知るには、まず目の前で繰り広げられている舞台作品が、どのような関係性によって成り立っているのか、その関係性からこぼれ落ちているものは何なのかを感じとることが必要です。そして、その関係性の網の目のなかに自分自身が入り込むことによって生じる変化に向き合うことができれば、その舞台は出来事としてただ目の前を通り過ぎるのではなく、人生の一部となります。
この考え方は、地域(地域を知る、地域をつくること)にも拡張できるかもしれません。みなさんと一緒にいろいろ試行錯誤できたら嬉しいです。
研究テーマ
空間と身体の相互作用、日常と非日常の身体性、荒川修作+マドリン・ギンズ
主な業績・受賞歴など
2000年にローザンヌ国際バレエコンクール受賞後、カナダ、スウェーデンでプロダンサーとして活動。世界的振付家マッツ・エックによる新作「Juliet&Romeo」に主演し、2014年ロシアのブノワ賞を日本人で初めて受賞したのをはじめ、スウェーデン、イタリアなどで最優秀ダンサー賞、日本では文化庁長官表彰(国際芸術部門)を受賞。スウェーデン王立バレエ団でプリンシパルダンサーとして活躍した後、2016年よりフリーランスに転身し、ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団等でゲストダンサーおよびゲストティチャーとして活動した。当時の様子は2018年NHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達」で放映された。近年はモノや環境を含めた他者と身体の関係性に着目したダンスワークショップを実施している。共著に『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ──天命反転する経験と身体』(フィルムアート社、2019年)、『Art and Philosophy in the 22nd Century: After Arakawa and Madeline Gins』(ratik,2023)がある。
社会的貢献・活動など
2024年、雨宮庸介「まだ溶けていないほうの山梨県美」VR展示、振付アドバイザー(山梨県立美術館)
2023年、パフォーマンスキッズ・トーキョー企画「●これなんだ」 空間演出アドバイザー(公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京、NPO法人芸術家と子どもたち、公益財団法人新宿未来創造財団)
2019年〜2022年、中高生のための「劇場の学校」 プロジェクト講師 舞踊コース担当 (ロームシアター京都/ 公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
2020年、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(Save the Children Japan)「日本/ 子どもの虐待予防」のメッセージ発信
但馬の好きなところ・おすすめスポット
豊岡杞柳細工、豊岡鞄などがオススメです。