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ジャマイカ米
第242回学生ブログ【四季オリオリ座】「黄ばみかけの完熟トマト、そこにちょっとのユートピア。」
こんにちは。四季オリオリ座所属のジャマイカ米です。芸観大の四季をオリオリ、お届けします。
春がやってきましたね!豊岡も日中は過ごしやすい気温がやってきたようです。明け方はまだ凍えるような寒さですが、、、。みなさんいかがお過ごしでしょうか?
芸観大5期生の皆さん!合格おめでとうございます!新生活の準備をしながら待ち続けてきた大学生活の幕開けに胸を躍らせていることと思います。私もついに先輩になる時が来たのかとドキドキしながら皆さんの入学を今か今かと待っているところです。InstagramやXでちらほらと芸観大5期生と書いてあるアカウントを見つけ、どんな子なのだろうと思いながら、同期たちと「先輩になる実感湧かないね」と喋り合っています。
4期生はほぼみんな寮を出まして、各々家を持ち、生活を始めているところですが、私はまだ契約上家に入れない状態なので、友達が借りた一軒家に居候させてもらっています。
同じ家に同期が4人も住んでいるのでまだ寮の感覚が抜けておらず、1人になったら生きていけるのか不安ですが、、、。
人との繋がりって大事ですね。
さて、私この前、3月7日から10日まで開催された、全国学生演劇祭に出場してまいりました。
劇団激男として出場した我々は、予選だった大阪学生演劇祭でワイルドカード賞というものをいただき、全国の出場権を獲得し、出場した、というわけです。
3月4日から大阪へ小屋入りをし、一つの家をそのまま借りて一週間、座組9人で寝食を共にしたわけなのですが、、
とても濃かった!!!
本当に。めちゃくちゃ濃かった。予選の時も濃かったけど。
いろいろな先輩や同期との仲が深まった。と思います。
一つの演劇作品を作るにあたって、あとどれだけベストを尽くせるか。どれがベストなのか。まず自分たちの目指してるものってなんなのか。頭がこんがらがって、またさらにこんがらがって一周回ってまたこんがらがって爆発しそうになるほど、みんなで作品について考えました。
みんな考えすぎて考えるのをいったん辞めなきゃいけなくなるくらい考えていました。でも、考えれば考えるほどドツボにハマる。私も演劇のことが嫌いになるくらい考えました。私の場合考えた、というよりも「わからない」となってしまい、みんなの顔色を窺って、みんなが良かったと言ってくれたら、これが良かったんだ。と安心するしかない。となってしまっていました。
しかし、今自分たちがどこにいるのか、この作品を上演するにあたって何を大事にするかの話を座組みんなでした時、この作品が初めてできて、役者やテクニカルがこの作品を続けてくるためのモチベーション、愛を持って続けてきた理由は、なんだったかを改めて確かめることができました。そのおかげで本番もやり切ることができ、審査員特別賞とスタッフ賞をいただくことができました。
この作品が死んだ時、全国の楽ステで拍手を背に舞台袖にはけた時、自然と涙が出ました。初めての感覚でした。やっぱりこの作品は私の中で生きていたんだなあと改めて思います。
この作品は私にすごい経験をさせてくれました。いろんな人と関わりを持たせてくれました。私という人間を成長させてくれました。
そして、この作品に参加できたのも、人との繋がりがあったからです。1人の先輩と知り合わなかったら、ここに私が参加することはなかった。そこからこの劇団に留まらなかったら、また他の人たちとも関わることはありませんでした。
これから入学する新入生の皆さんには、人との繋がりを本当に大事にしてもらいたい。私は所詮20年ほどしか生きていませんが、これだけは断言できます。人との繋がりは、自分を作ってくれます。
1年目は寮で過ごすと思います。いろんなことがあると思います。部屋メンとそりが合わなかったり、喧嘩したり、恋愛のことで悩んだり。でもその一つ一つが、あなたを作るための糧となります。結果、「これで良かったのかも」と思えればあなたの勝ちですから。なんとかなります。
これまで説教じみた文章を書いてしまいましたが、私もまだまだ未完成な人間で、課題も山積みです。それでも、ちょっとだけでも、この文章を読んで考えてくれる人がいるなら、私はうれしい。学生ブログを書いてて良かったなと心から思えます。
不安と期待と入学のための書類を持って大学の門をくぐってみてください。あなたを待っていた人たちが迎え入れてくれます。
これから始まる大学生活、思い切り楽しんで!
では!サンキュー!