つんつくつんつん
第177回学生ブログ【四季オリオリ座】「夏の終わり」
こんにちは、四季オリオリ座所属のつんつくつんつんです。芸観大の四季をオリオリ、お届けします。
怒涛の夏が終わりました。
一瞬にして過ぎ去った8月、9月。
この2ヶ月間は、大学という人生の夏休みを謳歌する……など一切なく、アルバイトと実習に勤しむ日々でした。
夏の暑さは台風が連れ去ってしまいましたが、学生たちの慌ただしさは、誰も連れ去ってくれず、忘れさせてくれません。
さて、そんな実習とアルバイトに勤しんだ私の8、9月を今回は少しだけご紹介しましょう。
8月。宿泊業実習というカリキュラムが本大学には存在します。
しかし、宿泊業実習は人気が高く、同様に競争率も高い実習です。
実習の申請も、授業の登録も早い時期に終わってしまうので、8月を迎えてしまえばもう向かってくるものを迎え打つしかないのです……
ということで、見事無事?
に宿泊業実習の選考に落ちてしまった私は、悩みました。
8月、どうしよう。
何をするでもよし、1ヶ月間のおやすみ期間が意図せずできてしまったのですから、戸惑うと思っていました。
あ、資格試験の勉強とかして、スキルアップできるな。とか、自動車免許をこれを機にとりに行こう!とか。
しかし、何故かまあ実習の落選とわかった瞬間、ちょうどその期間にバイト先に夏のシフトを聞かれたものですから、
「あ、大体入れますよ!」と言ってしまっていたんです。
さて、お盆は休業だったアルバイト。
それ以外は毎日昼出勤、20:00〜22:00あたりまでアルバイトという結構ハードな日程で働きました。
大変だったけど、精神力とそういう意味での体力はかなりついたと思います。
1日もおやすみせずに、毎日ほぼ正社員と変わらない労働時間。
楽しかったし、スキルも身につきました。
お財布もあったかいですね。
ただここからが大変でした。
のうのうとアルバイトをしていた8月の私は、9月へ入る瞬間、めっきり元気を無くしてしまったんです。
実習が、始まる。
8月の間、ほとんど同じ大学の学生と話していないこの状況で、また会話ができるのかしらと不安になり、実習が始まることへ訳のわからない畏怖を感じ、布団から出たくなさでいっぱいになり、眠い目をこすりながら実習へと向かいました。
実習1日目。
案外、喋ろうと思えば喋れるんです。同期や先輩とも普通に話せましたし、そんな斜に構えて、自分は頑張ってるんだけどな、とか辛いな、とかそんな思わなくてよかったんだなぁと気がつきました。
2日目。
普通に、起きれなかった。体が辛い。
あ、生活習慣が乱れていたのか、と気がつきました。
3日目。ラグマットの呪い。
床に敷く、もふもふのラグマットがあるじゃないですか。
床に敷くと、絶対に起きれなくなると思って買ってなかったんですよ。
でも、そろそろ床で寝そうだったので、もふもふのを授業後に、学校の近くのニトリで買って帰ったんですよね。
あらまあ不思議、帰ったのが18:00だったのにあっという間に深夜の2:00ではありませんか。
呪いにかかってしまっては、なかなか解けないもので、そういう日が何度かあったり、なかったり。
豊岡演劇祭の実習期間も、9:00~22:00で実習が入っていた日もあったので、帰って即ぶっ倒れ。みたいなこともありました。
書き方のせいで、ほんとに地獄みたいな風に読めるかもしれませんが、住めば都とはいうもので、大体慣れてきたら大丈夫にはなります。
舞台をするには体力がいる、それを思い知らされたようでした。
大変だとか、辛いとか、実力不足だとか、好きなことから拒絶されたような気持ちになることもありました。
しかし、それは今自分に足りないものに気がつけた証拠であり、これから先生きていくのにかけがえのない経験になったと思います。
最後に、私がアルバイト先で言われたことを書いて終わりにしましょう。
「CATの子は社会に出たら、とても強く、しっかりと働いていけるよ」
とこんな感じのことを上司に言われました。
実習や授業、アルバイトにサークル、自分たちでやる企画など、それらは何でもかんでもやると辛く厳しく、時にしんどさを感じてしまうものかもしれないけれど、企画等を自分たちでする経験や、辛さやしんどさに負けずに実習へ向かうこと、やりたいことには筋を通すことなど、そういった経験は必ず未来の自分に役に立つのだと思います。
本当に体がしんどければ、心が開けなければ、無理に向かってくるものと戦う必要はありません。
でも、こうやって前を向いていこうとする限り、好きなことややりたいことは自分から逃げていかないし、間違って大丈夫。
注意されたって、言われるうちが花だと思って、姿勢を正す。
そういうふうに生きていきたいし、そうあれる自分でいたい。
なんて思った夏でした。
もう秋ですね。
豊岡の秋は短いですよ、10月オンリーの期間限定。
肌寒いくらいがちょうどいい季節なんて、最近はめっきり減ってきましたが、短い秋の穏やかで、時に気まぐれな天気を楽しみながら、隣にゆらゆらと舞い落ちる冬を感じていくのでしょう。
穏やかに冬がきて欲しいものです。
今年は寒いらしいですよ、噂ですが。
それでは長文失礼しました。またみなさんと会える日を楽しみにしています。
さんきゅー!