授業風景
「観光交通業実習2」の様子を紹介します。
この実習は、各種交通産業の施設での実務を通して、基本的な知識・技能といった業務遂行力、並びに企画力を修得することを目的としています。観光交通業の可能性や課題を把握し、地域における役割について理解を深めていきます。
今回は、大阪国際空港で行われた、2日間の実習オリエンテーションの様子をご紹介します。
実習生を受け入れてくださるのは、株式会社JALスカイ大阪の方々です。
はじめに、航空業の果たす役割、JALグループの概要について学びます。
実習生は、ホスピタリティの面だけでなく、交通機関が利用する施設である大阪国際空港が求められていることは何か、という視点で実習に臨む必要があります。
また、実習期間中は、JALブランドを担う一人として行動しなければなりません。特別なことをしようとするのではなく、当たり前の業務を当たり前に遂行することで生まれるサービスがあることを学びました。
次に、2日間にわたる空港見学の様子をご紹介します。
1日目はターミナル施設です。
チェックインカウンターでは、『JAL SMART AIRPORT』プロジェクトのもと、最新技術の活用による効率的で快適なサービスが提供されています。チェックインと手荷物預けを自動で行うことができ、空港内の待ち時間を短縮する取り組みです。
また、これによりカウンターの係員が自由に動ける時間が増え、当たり前の業務だけでなく、さらなるサービスを行うことができるようになったとのことです。
スペシャルアシスタンスカウンターでは、非金属の車椅子が用意されています。この車椅子であれば、保安検査場の金属探知機もスムーズに通過することができるとのことです。
これから飛び立つ飛行機へのお手振りをしました。
各部門のスタッフが互いに信頼し、"最高のバトンタッチ"がされる瞬間を垣間見ることができました。
2日目は、制限エリアを案内していただきました。
ゲートの見学の際には、ロビーでのアナウンスを体験しました。必要な情報が正確にお客さまに伝わるよう、伝える順番、声のトーン・抑揚、言い回しなど、工夫しなければならないことが数多くあります。
実習生は、事前に伺った事柄に気を付けつつ、丁寧なアナウンスを心掛けていました。
到着した飛行機のお迎えをしました。飛行機とターミナルとを繋ぐボーディング・ブリッジが、飛行機に接続されるところを見学しています。
乗り継ぎのお客さまもおられるため、1分1秒を争う緊迫した空気が漂います。
実習期間中、実習生が主に携わるのは、カウンターに設置されている機械の操作補助です。指導員の方に、自動チェックイン機(KIOSK)の操作方法を教えていただきました。
こちらは、自動で手荷物を預けることができる自動手荷物預け機(SBD)です。前述の自動チェックイン機と同様に、操作方法を教えていただきます。
自動手荷物預け機を通過した手荷物が届く、手荷物仕分け場を見学しています。預けられた手荷物に危険物等がないか、ここで検査されるとのことです。
オリエンテーションでは、このほかにも身だしなみ・接遇といった接客訓練や、業務訓練を受けさせていただきました。
定時性・快適性・利便性を実現し、安全・安心に飛行機を運航するための社員の方々の努力を身近に感じ、実習生にとって、これから始まる10日間の実習への意欲がますます高まる2日間となりました。