芸術文化観光専門職大学

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授業風景

「宿泊業実習」の様子を紹介します

本日ご紹介するのは「宿泊業実習」の様子です。

この実習では、宿泊産業での現場体験を通じて、宿泊産業の業務を体系的に理解するとともに、サービスの流れや各部門の関係性について論じることができること、そして宿泊産業における技能(業務遂行力)、志向・態度、コミュニケーション力といった基本的な力を身につけることを目標としています。

大学から車で20分ほどの場所にある城崎温泉の旅館や、新温泉町にある湯村温泉の旅館、また神戸市内にあるホテル等で学生が実習を行いました。実習期間は約1か月間で、その間は各旅館・ホテルの社員寮に滞在することもあります。

今回取材に伺ったのは、城崎温泉にある西村屋本館です。

西村屋さんは創業160年の老舗旅館で、近くには別館の西村屋ホテル招月庭もあります。西村屋本館には日本建築の伝統をいかした様々なお部屋があり、中心の日本庭園を囲むように建てられているため、各お部屋から四季折々の景色を楽しむことができます。

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朝食会場の「泉霊の間」は国の登録有形文化財にも登録されており、犬養毅元首相が北但大震災からの復興を祈念してしたためた直筆の書も展示されています。

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実習中の主な業務内容は、館内のご案内、食事の配膳、片づけ、掃除、お客様のお見送りなど多岐に及びます。社員の方に教えて頂きながら、業務を覚えていきます。イヤホンマイクを装着しお客様と接する姿は、はたからみると学生であるということは分かりません。旅館の社員であるという意識を持って業務にあたります。

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実際に西村屋本館で実習を行った学生に、実習中に感じたことや学んだことなどをインタビューしました。

大変だった点はどんなことかを聞くと、「純粋に、掃除をしたり、食事を運んだりとおもてなしの裏には力仕事が必須です。体力がないと続けられない仕事だと改めて気づきました」と言っていました。

やりがいを感じた点については、「単純ですが、食事の提供時に、お客様とお話を楽しんだり、お見送りの際にありがとうといっていただけると、とても嬉しい気持ちになります。自分が工夫した結果そうなったときには特に、達成感があります」と充実した様子でした。

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また、どんなことに気を付けて接客していたか?の質問には、「どのサービス業でもそうですが、お客様は十人十色です。食事のスピード、好み、寒さを感じる基準等、全て異なります。その日が、誕生日や記念日等、その方にとって大切な日であることもあります。数あるうちの1つだと思わず、お客様一人一人に向き合って全力で応対するように心がけていました」と答えてくれました。

西村屋さんでは一ヶ月、実習でお世話になりました。地域の企業様方のご理解・ご協力のもと、たいへん有意義な実習期間となったようです。

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