芸術文化観光専門職大学

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授業風景

「国際防災論」の授業を紹介します

本日ご紹介するのは「国際防災論」の授業です。

この講義では、世界各国の自然災害と防災の取り組みについて理解し、日本が今後行うべき防災・減災のあり方について考えることを目的としています。

この日は、城崎温泉に残っている1925年の北但大震災の跡を見に行く学外学修の日でした。城崎温泉駅から出発し、温泉寺までの約1kmの間にある様々な地震の跡を見学します。

①豊岡市立城崎文芸館

文芸館の1階の展示スペースでは、1400年前のコウノトリ伝説を始め、湯治の湯として歴史を積み重ねてきた城崎温泉の入浴券の変遷や北但大震災からの復興など、様々な資料を通してその歩みが紹介されています。

②愛宕橋(あたごばし)

城崎温泉と言えば、この大谿川(おおたにがわ)にかかる愛宕橋と柳並木を思い浮かべる方が多いと思います。この愛宕橋も実は、北但大震災の復興時に建設されたものだそうです。また、大谿川の護岸壁には、玄武岩が用いられており、これらも同じく震災によって崩れた玄武洞(豊岡市赤石)の玄武岩を船で運び利用したそうです。

③木屋町小路

木屋町小路の広場には「火伏壁(ひぶせかべ)」と呼ばれる防火壁が設けられています。これも北但大震災からの復興の証として、また城崎温泉のさらなる発展を願って造られたそうです。

④極楽禅

震災時の火事でできた焼け跡と言われている場所を見てきました。

⑤西村佐兵衛像

北但大震災により、城崎の町は焼け野原となりましたが、「湯が湧き出る限り城崎は大丈夫。必ず発展する」と固く信じた当時の城崎町長にして、老舗旅館・西村屋四代目でもある佐兵衞を筆頭に町民は復興に尽力したそうです。

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⑥慰霊塔(北但地震火災殉難者精霊塔)

城崎では震災が起こった5月23日を震災記念日とし、大規模な防災訓練とその後の慰霊塔での慰霊行事を毎年実施しているそうです。最後に教員から「慰霊碑を見て、ただ可哀そうと思うのではなく、災害があったこと、そして同じことを繰り返さないようにどうすればいいのかを考えて欲しい」と話がありました。

 

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