イベント
開学記念フォーラム「但馬会議」を開催しました
2022年2月27日(日)、本学学術情報館において、開学記念フォーラム「但馬会議」をオンラインで開催しました。
【プログラム】
テーマ:但馬の地域振興を考える
〇開会の挨拶
藤野一夫(本学副学長)
〇基調講演『地方創生におけるスイミー戦略とデジタル田園都市国家構想』
村上敬亮氏(デジタル庁統括官/内閣府元地方創生推進事務局審議官)(オンライン登壇)
〇報告1『但馬地域における産業構造の分析』
大社 充(本学教授)
〇報告2『但馬地域における中小企業の現状 ~創業・廃業・第二創業・事業再構築~』
瓶内栄作(本学講師)
〇全体討議『但馬の地域振興を考える』
コメンテーター 中之薗善明氏(兵庫県但馬県民局地域政策室長)
〇総括
平田オリザ(本学学長)
〇閉会
始めに「挨拶」として、本学の藤野一夫副学長が2021年4月に開学した本学の特徴や目指す方向性について紹介しました。
続いて、デジタル庁統括官の村上敬亮さんからオンラインで基調講演をいただきました。
前半は、日本経済が低迷する現状を各指標で分析したあと、その原因を突き止め、今後の中小企業を発展させる指針として「スイミー戦略」という考えを示していただきました。
後半は、地方へ人材が移り住む動きを進め、自由で活力ある暮らしをデジタルで実現する未来図を提案。各企業が新しいサービスを生み出し、ひいては日本の労働生産性を向上させるようなチャレンジをバックアップする「デジタル田園都市国家構想」について解説いただきました。
基調講演講師の村上敬亮さん(右モニター)
「報告1」では、本学の大社充教授が産業連関表を用いて但馬の経済状況を解説し、域内のお金の流れを見据えたうえで産業政策を組み込んでいくことの重要性を説明しました。
「報告1」を発表する大社充教授
「報告2」では、本学の瓶内栄作講師が但馬内の事業再構築の状況を解説するとともに、EC(電子商取引)の活用や産業集積の強みを生かした活動が事業再構築のポイントになると提案しました。
「報告2」を発表する瓶内栄作講師
また「全体討議」では、兵庫県但馬県民局 地域政策室長の中之薗善明氏をコメンテーターとして迎え、但馬の地域振興を図る取組みについてディスカッションを行いました。
「全体討議」でコメントする中之薗善明さん(一番右)
最後に「総括」として、本学の平田オリザ学長が本学に期待されている役割と重ねて全体をまとめ、フォーラムを終了いたしました。
但馬を発展させる示唆に富んだフォーラムになりました。
「総括」を行う平田オリザ学長(前列左)