ふねふね
特別編:学生BLOG【二人三記】「受験特別編〜学校推薦〜」
2人で書く芸観大生日記、二人三記です。
秋があったのかないのか、今が秋なのかも分からない”ふねふね”です。
今回は受験特別編ということで学校推薦について私から少しでも役に立てるような内容を書こうと思います。
以前の「もうすぐ豊岡芸術祭ですね」で少しお話したことも関わってきますのでお時間ある方は読んでいただければと思います。
私がこの大学を受けるに当たって意識したこととしては3つあります。
1.情報収集と分析
2.具体的かつ一貫性
3.決めすぎない
まず、1の『情報収集と分析』についてお話します。
情報収集はこのブログを読んでいる人も意識している部分かと思います。
しかし、ただブログやHPを見てなるほどと頷くだけでは何も結果に繋がりません。
私がしていた情報収集はHPに掲載されているシラバスと地域や産業との連携内容を確認し、大学四年間の計画を立てることでした。
なぜこれをするかというと自分が大学に入って学ぶ内容が明確になるからです。
最初、志望理由書を書いた時あれもこれもと欲張りに書いていましたが、内容がごちゃごちゃとしてしまい何が言いたいのか分からなくなりました。
しかし、学びの計画を書き出し、自身が今まで行ってきたことと結びつけながら話せる内容について選び書いていくことで分かりやすく大学のカリキュラムと紐付けできるようになりました。
他にも、大学に合格した人が持っている資格や話せる体験話の内容、提出書類の文字量、合格した人の共通テストの点数といった情報も集めていました。
私の場合、オープンキャンパスで仲良くなった大学生とLINEを交換して受験について個人的に質問をしていました。
そうして集めた情報を分析して合格する人がどういう人間であるかを知り自分が少しでもその人物像に近づけるようにしました。
自己分析は勿論行っていましたが、面接官が何を見ているかについても意識しました。
自己分析については、今までの人生で行ってきたことを書き出し、本当のきっかけと大学で学びたいことについて考えるために行っていました。
面接官が何を見ているかという分析ですが、これは芸観大生の傾向を話したほうが分かりやすいかもしれません。
私が考えるに芸観大生の特徴としてコミュ力と言語化能力の高さが上げられるかと思います。
この大学ではグループワークが多く、初めて会う年上の学生と授業でディスカッションを行うこともあります。
そのため、自分からも話ができることは大前提ですが、話の内容や議題を理解し相手を尊重しながら自分の考えたことを相手に伝わる言葉に変換できるかという部分が重要になってきます。
舞台作品を大人数で作る授業もありますし、相手を肯定した上で皆で意見を出し合えるような関係性を築ける人という点も加味されていると思われます。
実際周りと接していて、否定的な話し方ではなく相手に良いと思うことを伝えた上で自分の感じたことやこうした方がいいのではという意見を言う人が多いのでそのような話し方を意識した方が良いのではないでしょうか。
勿論、その部分だけではなく他の光る部分で合格している方も多くいるので1つの参考にして合格率を少しでも上げてほしいです。
次に、2の『具体的かつ一貫性』についてお話します。
まずは具体的という部分に関してです。
恐らく多くの受験生が書きがちな文章はふんわりとした志望理由を書いてしまうことだと思います。
例とするならば
「私は多くの人に舞台の面白さを広めたいと考え貴学を志望しました。」
という文章です。
とても良い志望理由だと思いますが、どうせ書くならば、最終的になりたい職種や具体的イメージの湧く文章にして書いていくべきではないでしょうか。
先程の文章を添削すると
「私は、参加型の舞台作品を突き詰め将来的には企画制作をする職種に就きたいと考え貴学を志望しました。」
とするべきかと思います。
こうすることで読む側も相手の将来像がはっきりと見えますし、前半の「参加型の舞台作品」とはどんな作品だろうかと考えさせる部分になります。
このようにできる限り具体的に文章を書いたほうが、より興味を持ってもらえる志望理由書を作成できます。
今の段階で、自分のしたいことがはっきり定まっているわけではないけれど舞台について学びたいと考えている人ほど広く浅く内容を書いてしまいます。
入学してから変わることは先生方も承知の上ですからできる限り絞って具体的にイメージできるような目標を書いてください。
次に、一貫性に関してお話します。
何か学びたいことには必ずきっかけがあると思います。
そのため、今まで舞台美術の制作について話をしていたのにいきなり観光について触れるのは読んでいる側として納得のいかない文章になってしまうのです。
書いている本人も納得のいかない内容を面接で話すのは辛い部分が多いかと思います。
もし観光と絡めるのであれば、
「自身の人生の幅を広げより豊かな舞台芸術作品を制作するためには芸術科目だけを学んでいてはいけないと感じた。」
という舞台芸術の延長で話し、なぜそう感じたかの経験について書くのが良いかと思います。
そこからどうして観光でなければいけないのかについて触れるのが流れとしては即しているかと思います。
しかし、芸術しか学びたくないという人は素直にそう書いたほうが良いかも知れません。
「芸術しか学ぶ気ありません」と言って合格している人もいますから無理に観光に絡めようとする必要はあまりないかもしれないです。
逆も然りです。
取ってつけたような志望理由は面接で簡単にボロが出ますし、面接官は人の嘘や本当を見抜くプロばかりなのでできる限りの本心を話したほうが良いかと思われます。
ここまでが2の『具体的かつ一貫性』についてでした。
最後に『決めすぎない』ことについてお話します。
これは面接で話すことを台詞のように決めてしまうと飛んでいってしまった時に非常に焦るということです。
そのため、絶対に伝えたい内容だけ決めてエチュード(即興劇)だと思い挑むことをお勧めします。
また、練習時に細かく突っ込んで聞いてくれるよう相手に頼んだほうが良いです。
どんな些細なことを突っ込んで聞かれても焦った口調にならないよう冷静さを身につけて挑んでください。
私は、圧迫面接のような状況を考えていましたが当たった面接官がかなりフランクな方々で私の話す内容について事細かく質問してきました。
「分かんないな」「想定してないな」と思うくらい細かく内容を質問され、自分のイメージを言語化しながら6割口から出任せで話していました。
最終的にどうしてこの大学でなければいけないのかと聞かれ協力団体の話ができたのは情報収集で産業連携のページを覚えてしまうほどHPを見ていたからだと今なら言えます。
即興が苦手で作ってから挑みたいという方は多いかと思いますが、1や2で話したことをしっかりできていれば、「会話を楽しもう」「自分の熱量を相手に届けよう」という意気込みで挑めば大丈夫です。
この大学の教授陣は優しい方々なので、もし怖いと感じたらそれっぽく顔を引き締めているのだと思って安心して話してください。
以上が私が入試において気をつけたことです。
私は、小論文を3回練習しましたが添削を1回しか受けられず、面接の練習は2回だけという大変悲惨な状態で本番に挑みました。
しかし、志望理由書を書くまでの事前準備と面接で伝えたいことをはっきりさせて話すことができたためこの大学に合格したのかなと思っています。
学校推薦まで時間がないかと思いますが、上記で話したことを準備し本番に挑めば後は運次第です。
このブログを書くにあたって入試のことを思い返していました。
10・11月は精神的にも体力的にも辛かったことや浪人した1年の内4月から6月までは宅浪で英単語の暗記だけしてずっと本を読んだり旅行したりテレビを見たりと悠々自適に過ごしたことを思い出しました。
浪人期に休みを取り入れたおかげで人生への考え方に余裕が出たような気がします。
また、当日のハプニングについても思い出しました。
当日のハプニングというのは時間を勘違いしていて遅刻したことです。
これが人生への考え方に余裕を持ちすぎた結果です。
この話を周りにすると同じように時間を勘違いして遅刻していた人間が同室にも居ました。
類は友を呼びますね。
もし、遅刻しても安心してください。
巻き返せます。
2人も遅刻して合格した人間がいます。
案外、遅刻してハプニングを起こしてしまったほうがいい感じに力が抜けて入試に挑めるかもしれません。
今回私からお話できることは全て書けたかと思います。
長々とお話しましたが、これは少しでも合格率を上げるためにできることであって、これをして必ず合格できるという訳ではありません。
他に、もっといい方法があるのかも知れません。
ですが、少しでも参考になればという気持ちで書かせていただきました。
全て準備できたという人は、宿の場所と持っていく服を準備して風邪を引かないようしっかり体調を整えてください。
ちなみに最近の豊岡は、昼は暖かく朝と夜は結構寒いという難しい気温なので薄手の羽織を何枚か重ねて過ごしています。
雨がよく降る地域なので、折り畳み傘を持っていくのも良いかと思います。
受験に来られる方は参考にしてください。
私は入学してこんなにも短い期間でイベントや舞台公演を打つことになるとは思いませんでしたし、美術や音響にも色々と関わることができている今が信じられません。
想像以上に多くのことに挑戦できる環境があります。
自分から果敢に挑める人には最高の環境だと言えます。
どうか皆さんが全力で受験して合格できますように。
以上、”ふねふね”でした。
またね!
ブログ担当者:ふねふね