ヨロコビゲッツ
第61回-②:学生BLOG【二人三記】「GW IN TOKYO」
『次は、東京、東京です。』
新幹線のアナウンスが流れる。私は荷物を持って、扉へと向かった。高鳴る胸の鼓動。さあ、始まるぞ、俺の東京生活。…
・・・
ジリリリーン、ジリリリーン、ジリリッピ、、、。スマートフォンの目覚ましがなった。
まだ、まぶたは重たいが、窓から光がぼんやりと入ってくることをなんとなく確認し、まだ寝て良いと囁く体を無視して、頑張ろうと起き上がる。
が、体が全く動かない。
足が物凄くヒリヒリして痛い。それは、悲鳴というほうが正解なのかもしれない。そんな体の感覚を掴めた時は、やっと目が覚めたと言ってよいだろう。
そして、今いる部屋がいつもの学生寮ではないと気が付く。
ここはどこだと知るのに5秒とはかからなかった。
今、私は2階のロフト、つまり寝るための場所だが、頭をいつも通りあげたら天井にぶつけてしまう。それぐらい天井に近いところにいる。
下を見たら、友達が敷布団でぐっすり寝ている。
スマホの時計は、7時ちょうどを私に知らせてくれていた。11時に池袋に到着しないといけないのだがまだ余裕がありそうだ。
今、私は東京にいる。
・・・
ワン、ツウ、フタリデ〜カク〜ゲイカン〜ダイセイーニッキ!ニニン〜サンキ!ジャジャン!
・・・
というわけで、ゴールデンウィークは東京にいました。
宿泊込みで東京を案内してくれた友達は、3月のハワイ語学研修での知り合い。
さらに、スズナリで渡辺源四郎商店さんの観劇に誘い、夕飯も奢ってくれた高校時代の演劇部の先生。
さらにさらに。9年ぶりとなる家族ぐるみで付き合いがあった幼馴染との再会。
東京の三日間では、こんな懐かしい3つの再会が用意されており、思い出が蘇る充実したゴールデンウィークとなりました。
(ちなみに2日目はスマホで計測したところ、21km、3万歩も東京を歩いたことで足が悲鳴をあげるとはこのことかと強く実感)
少し話を変えて。
東京は憧れの場所であるという感覚はいつから抱いたのだろうかと考える時があります。
テレビの影響が大きいのかもしれない。
国会があるから。
有名大学が東京に集中しているから。
バチカン市国の大きさを東京ドーム何個分という大きさで示してくる小学校、中学校の教科書の影響かもしれない。そもそもドームの大きさがどれくらいなのかも知らないのに。
東京ディズニーランド?(千葉にあるのに)
やはり首都だから?
もちろん私だけかもしれませんが、なんとなく東京に住むことはカッコいい、東京を目指すことは当たり前という感覚がありました。というか、東京以外は面白くないのだと。
しかし、CATにきてからその感覚は一掃。
過疎化していく地方の現状に焦点を当て、どう地域活性化を起こしていくかという学びをしていく中で、日本の現状を知ることになりました。人口集中の問題と少子高齢化の問題は重大なキーワードです。
高校の授業でも、それらの問題を授業で学びますが、自分とは全く関わりのないことだと思っていました。いずれ他の人が解決するのだろうと。
しかし、CATでは「演劇」と「観光」を学ぶことで
バブル崩壊前に作られすぎた劇場ホール管理の問題であったり、各地にある旅館の継続運営の問題であったり、さらにはオーバーツーリズムによる環境問題だったりなど様々なケースと向き合います。
今、私が受講している事業創造論、文化施設運営論、観光マーケティング論などの講義でこれらの話題がよく紹介されます。
小学校6年生以来の東京となる私は、そんな知識を抱えながらの観光でした。
夜の新宿、浅草では、今まで見たことがない大量の若者で溢れかえっており、地方にいない若者はやはりここに集中しているのだと実感しました。
さらに、夜の東京スカイツリーですが、もちろんゴールデンウィークだからしょうがないのかもしれませんが、人が多く密集した中での長時間のエレベーターの待ち時間には、せっかくのロマン溢れるナイトビューを観に行った思い出も台無しになってしまいました。
これがオーバーツーリズムなのかと。
駅も人で混雑して、ゴミが散らかってるところが目に映ります。
コロナの規制がなくなったとは関係なく、そもそも人が多いところが苦手な私にとって、東京はあまりにも息がしづらいです。
と思ってたとしても、
決して東京が悪い、もう行きたくない、みんな豊岡で良いじゃんということをこのブログで言いたいのではありません。
そういう経験から、
CATで学んだことを活かして、私自身が芸術や観光方面で働きかけ、私の手で日本をもっと良い方向に変えることができるんだ。
ということをやっと認識できた。ということです。
もちろん、将来どんなところに就職したいか、それとも大学院かはまだ明確ではありません。
少なからず、CATでの講義や実習を通して、今の日本の課題について向き合いたいと思うようになったことは事実です。
そこに、将来のビジョンが…いずれCATの卒業生として、社会にどう影響を与えていくか、自分自身が楽しみにしているところがあります!
以上、ブログを今年も書き続ける人、ヨロコビ…からのヨロコビゲッツでした!
ブログ担当者:ヨロコビゲッツ