舞台芸術
児玉 北斗
KODAMA HOKUTO
講師
経歴・資格
2001年より、アルバータバレエ、レ・グランバレエ・カナディアン、ヨーテ ボリオペラ·ダンスカンパニー、スウェーデン王立バレエなどで国際的に 活動。マッツ・エック、アレクサンダー・エックマン、ヴィム・ヴァンデケーブスなど世界的な振付家の創作にて主要な役を務めた。
JAPON dance projectメンバーとして2014年と2016年の新国立劇場主催公演にて振 付・出演、また2017年『Trace(s)』、2020年『Pure Core』、2022年 『Wound and Ground』などを発表し振付家としても高い評価を得た。
2018年ストックホルム芸術大学修了(MFA in Choreography)。
ダンス の教育・実践と並行し、舞踊美学の領域で研究活動も展開している。
学生へのメッセージ
私はダンスを主に「振付」という観点から研究することで、人を動かし・動かされることをめぐる問題を考えています。
みなさんも毎日のようにテレビやSNSでダンスの動画を目にするのではないでしょうか。人が身体を動かすことで画面が躍動的になり、とても魅力ある映像になりますが、そもそもなぜ私達はダンスをしたり、見たりすることに魅力を感じるのでしょうか?歴史や哲学など、色々な学問の知見を取り入れて考えると、ダンスの魅力の背景には自由と不自由の葛藤や、動かし・動かされることをめぐる複雑な力の関係性が見えてきます。
演劇や観光とも深く関わる「身体」そして「他者」との向き合い方を深めるために、私はダンスを通して色々なことを考えられるような時間を作りたいと思っています。また、実際に身体を動かし・動かされることで、初めて理解できることがあります。勉強だけでは得られない実践的な経験と、文献や映像などを参照した論理的な議論を組み合わせて、身体の動きから生まれる喜びや困難について、一緒に考えていきましょう。
研究テーマ
振付(コレオグラフィー)の実践、ダンス作品の存在論、アーカイブや再演に関連する考察
主な業績・受賞歴など
- 論文「2000 年以降のダンス研究におけるネルソン・グッドマンのノーテーション理論––争点としてのオートグラフィック/アログラフィック ––」、『第 71 回美学会全 国大会 若手研究者フォーラム発表報告集』、美学会、 2021年
- 舞台作品『Pure Core 』振付:児玉北斗 初演:2020年12月@Theatre E9 KYOTO
ほか多数
社会的貢献・活動など
神戸Dance Box「国内ダンス留学@神戸」講師(西洋舞踊史)など
但馬の好きなところ・おすすめスポット
城崎から香住方面にかけて海岸線をドライブするのが好きです。