地域を活性化
MOTOMI OZAKI
尾崎 元海さん
芸術文化専攻 4年生
想像工学から生まれる感動を、地域とアートの架け橋に
私が運営しているのは『想像工学技術団』というサークル団体。舞台美術の設計・管理やアトラクションイベントの企画・開発などを通して、「舞台芸術・技術の手法を応用させた地域振興」を研究することが主な活動です。想像力と工学を組み合わせた“イマジニアリング”をコンセプトに、挑戦を続けているのはイメージを現実世界に具現化する取り組み。昨年にはRIC※ の活動の一環として、『あさご芸術の森美術館』のイベントに参加し、キャンドルの光を使った『蝋燭橋 “Corazon”』という展示作品を創りあげました。マリーゴールドに染まった美しい橋を楽しそうに渡る地域の方々。皆さんの笑顔が、大学と美術館、地域とアートの架け橋になれた喜びを教えてくれました。仲間と何かを創る楽しさをより多くの人と分かち合いたいと、現在は但馬エリアの歴史からヒントを得たプロジェクション・マッピングショーを開発中。人々との縁を大切にしながら、新たな成長を重ねたいと思います。
- RIC:地域の課題解決に取り組む本学の地域リサーチ&イノベーションセンター。詳しくはこちらをご確認ください。
PROFILE
幼少期よりテーマパークや観光地の雰囲気を創り出す建築物・立体造形に興味を持つ。高校時代は演劇部と生徒会執行部に在籍。双方で培った企画力を生かし学園祭の改革も成功させた。その経験を将来につなげたいと理系クラスから本学を受験し、合格を勝ち取る。
地域と関わる学び
展示作品 蝋燭橋 "Corazon"
開催日程がハロウィンに重なったため、同時期にメキシコで行われる「死者の日」を作品モチーフに。異界から死者の魂をお迎えする日本のお盆のような行事です。
死者の魂を優しく照らすのは、光や希望を表現したキャンドルの光。現世と異界だけに留まらず、美術館と大学、アートと地域をもつなぐ架け橋をめざしました。
多くのお客様に渡っていただけた蝋燭橋は、フォトスポットとしての人気も上々!ここはもともと川が流れていた場所なので、歴史への敬意も示せたと思います。